キミと青空の下で





思わず隆起くんを見たら、目が合っちゃった…




「おはようございます亜衣先輩っ、奈緒先輩」




海斗くんは亜衣とあたしに挨拶を交わす。




亜衣は海斗くんに笑顔を向けると、即座に隆起くんを見た。




どうしようっ…恥ずかしい!




「奈緒と付き合ってるのー??」




「えっ」




そりゃぁ、いきなり質問されて困るよね…




そういえばあたし達って付き合ってるの?




確かに好きって言われたけど付き合うなんて言われてなかったし…




『そんなんじゃねぇよ』って言われたらもうあたし立ち直れないかも。




答えを聞くのが怖くて、思わず俯く。




すると隆起くんはあたしの肩をぐいっと寄せるなり、性格がまるで変わったかのように…




「おう、鈴丘と付き合ってるけど何?」




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