キミと青空の下で
だけど悪夢はここからだった。
帰り際、あたしは少し変だと勘付いた。
だって靴箱に入ってある下靴が朝とは違って、泥まみれになっていたから…
朝雨なんか降ってなかったよね?
「奈緒ー、行くよー」
「あ、はーい!」
別に気にする事でもないので、あたしはそのまま亜衣と一緒に帰った。
数日後…
「あれ?あたしの上靴ない…」
あの日から別に変わった事はなかったんだけど、この日上靴が靴箱に入っていなかった。
亜衣に聞いても知らないみたいだし、結局見つからないから職員室で来客用のスリッパを借りて教室に向かった。
「おはよぉーっ」
クラスメイトの半分の女子達はあたしと亜衣に気づいて挨拶を交わす。
だけど…やっぱり様子がおかしい。