キミと青空の下で





耳を澄ませば、笑ったり見下しているような台詞。




「ちょっと、いい加減にしてよ!!」




亜衣もそれに気づいて女子達に大声で怒鳴ったけど、ケラケラと笑い続ける女子達。




「私達が何をやったって?別に証拠もないのに勝手に犯人にしないでほしいんだけど」




グループのリーダー的存在、友里が亜衣に言った。




「友里達以外に誰がやったって言うのよ!?」




「男子達かも知れないじゃない」




男子?…あたしと亜衣は周りを見渡す。




男子達は微妙な表情であたし達と友里のやり取りを聞いていた。




だけど皆反対しなくて、どんどん疑いが膨らんでいく。




もし男子達が犯人でも、理由が見つからない。




どうしてあたしの教科書をゴミ箱に捨てたのか、不思議だもん…




「お前、ふざけんなよっ!!」




「待って!!!!」




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