キミと青空の下で





亜衣の怒りの叫びを最後に、あたしはやり取りを止める。




あたしが何とかしなきゃ、あたしの責任なんだから…




「友里達が犯人なんてまだ分からない事くらい分かってるよ…」




するとHR始まりのチャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた。




皆ゾロゾロと自分の席に帰っていく。




亜衣と友里グループ以外の女子達は、心配そうに席に座った。




「鈴丘、席に着きなさい」




「あっ…はい。すいません」




あたしは急いで教科書やノートを集めると、そのまま席に着く。




「どうした?」




ふと声がする方に目がいくと、そこには隆起くんの心配する顔。




チャイムが鳴ってから入って来たから、さっきの出来事が知らないみたい。




「ううんっ何でもないよ!」




「ふーん…?」




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