キミと青空の下で





「へぇ?じゃぁ昨日の夜中の話し声は誰の声?」




ギクッとあたしは一歩下がる。




そう…あたしの家は10時に就寝する約束だけど、たまたま友達から電話がかかって来てつい長電話しちゃったんだよね…




だとしても12時には寝たのに、気づけば目元にはクマが出来ていた。




「嘘つくならテストの点くらい嘘つきなさいよ」




呆れてハァとため息をつくお母さんの手から出てきたのは、この前に返された数学の点数。




「こんなのでよく進級できたわね」




と嫌味な口調で言われて、あたしも朝からテンションが下がる。




だって頑張っても頭はよくならないんだもん…




お母さんの横をすり抜けて、食卓についた。




勉強だけが悪いんじゃない。




運動だって出来なくて…スポーツテストだっていつもCクラス。




成績だって先生は良い評価をくれない。




隆起くんなら褒めてくれるかなぁ…?




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