キミと青空の下で
だけど隆起くんの表情は優れない。
「飯田くん?」
「何で最近、森永と仲良いの?」
少しイラ立ったような口調で、質問される。
そんな事言えないよ…あたしがいじめを受けてるのが原因なんだから。
黙っていると、隆起くんは大きなため息を零した後、屋上を去ろうとした。
や、やばい…
「待って…」
このままじゃ、隆起くんとは気持ちがバラバラになっちゃう。
それなら打ち明けた方がいい。
友里達にはもうそろそろ終止符をうたせなきゃ。
あたしは友里達にいじめを受けている事を話すと、急に隆起くんはあたしの手を握って教室に戻った。
相変わらずケラケラとあたしの事で笑う友里達を見つけて、隆起くんは目の前に向かって立ち止まった。
「あっ、飯田くん♪」