キミと青空の下で





友里達は隆起くんを見るなり猫をかぶる。




あたしが隣にいてる事も気にせずに…




「最近鈴丘と仲良いんだって?」




ニコッと微笑む隆起くんに、友里達は『勿論』と騒いでいる。




勿論。なんて嘘に決まってる。




隆起くんにバレてないと思い込んでる友里達だけど、全部お見通しなんだから…




隆起くんは『へぇ』って言ってあたしと繋いでる手を友里達に見せた。




明らかに顔が引きつっている友里…




「あぁ、分かってねーの?お前らに毎日毎日話しかけられてる俺の気持ちが。お前らと話してるんなら鈴丘と話してた方が何千倍もいいんだけど」




「え?」




「それと、今度鈴丘に関わったらどうなるか覚えてろよ。家から出れねぇ顔にしてやるからよ?」




すごい剣幕で友里達を睨みながら、とどめを刺すと友里達は半泣き状態で教室から出て行ってしまった。




…隆起くん??




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