キミと青空の下で





って言っても幼稚園時代に出てきた男の子なんだけどね。




今はどこに住んでるのも分からない…生きているのかも分らないってくらい。




卒園アルバムを前に見たけど、やっぱり思い出す隆起くんの顔と写真に写る隆起くんの顔は一緒だった。




だからあの鉄棒の記憶は本当だったって事くらいしか分らない…




お母さんに聞くのもきっと分らないだろうし、あたしの記憶だけしか証拠がないんだよね。




「また会えないかなぁ~」




「早く食べちゃいなさいよ」




ボヤくあたしをお母さんは指摘すると、言われるがままに口を動かした。




適当に用意をして、カバンを持つと家から出た。




家の前にはいつものように友達の亜衣がお出迎え。




「おはよ~っ!」




「おはよう…ってあれ?奈緒全然気合い入れてないじゃんっ!」




挨拶をするなり大きな声で突っ込まれて、頭が付いていかない。




どういう事か分からず首を傾げる。




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