キミと青空の下で
自分の教室の前の廊下で、人影があるのが分かって立ち止まった。
早く来たからって人くらいいるよね…
何も気にせず歩き出そうとした。
その瞬間…目を疑った。
だって廊下にいてるのは隆起くんだったから。
しかも女の子と仲良く話してる姿…
その子は多分同じ学年の愛美…すごく美人で、男から好かれる存在の子。
見た目は派手だけど、性格は大人しくて可愛いって聞いた事があった。
あたしは接点がないから話した事はないんだけど…
そんな愛美と喋っている隆起くんは笑っている…
こんな朝早くから仲良く喋っているなんて変だと思った。
思わずあたしは陰に隠れて盗み聞きしてしまう。
「愛美ちゃんのアドレス聞いていいか?」
「勿論っ♪赤外線しよぉ♪」