キミと青空の下で





ただ黙っていると、先生はもう一度ニコッと微笑んで、あたしの頭を撫でた。




「へっ?」




「さては…恋の悩みですか?」




フフッと笑う先生に、あたしは呆然とする。




だって図星だったから…鋭い先生だぁ。




保健室は先生とあたし以外誰もいなくて、あたしは先生なら話せると思った。




「へぇ~…そうなの。彼氏がねぇ…」




ウンウンと頷いてくれる先生に、あたしは安心する。




話して良かった…気持ちが軽くなった気分。




あたしはソファに座って、先生はクルクル回るイスに腰掛けた。




「何だか複雑ね、その飯田くんって人っ」




「もう頭の中がモヤモヤするんです…それで朝飯田くんに顔色悪いから保健室行けって言われたんですけど…あたしの気持ち、分かってくれてなくて」




先生とあたしは何だか気が合ってると思った。




年上だからか、答えがすごく重いモノに感じるんだ。




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