キミと青空の下で
「けどさぁ…奈緒ちゃんは気持ち伝えてないんでしょ?」
「…はい」
「伝えないと分からない事もあると思うけどなぁ~先生はっ。先生も学生の時苦い体験あったしねぇ」
先生は懐かしく目を瞑る。
隆起くんに伝えないと…口で伝えないと…伝わらない。
あたしはずっと胸の中で抑えてて、何も伝えようとはしなかった。
そっかぁ……
「ありがとうございますっ!あたし、ちゃんと自分の気持ち伝えます!」
「うん♪それでいい♪病は解決したわね~」
あたしは急いで保健室から出て、教室に向かった。
長い事話していたから、今は既にHRが始まっている頃だと思う…
ガラッ
勢いよくドアを開けると、担任の先生とクラスメイトは全員あたしに注目した。
隆起くんも……