キミと青空の下で





「今日は入学式なんだよ?もしかしたら出会いあるかも知れないのにぃ」




キャッキャと騒ぐ亜衣は、よく見ると明るい茶髪を巻いてメイクもばっちりして来ていた。




後輩に出会い求めるの?!と驚くけど、登校中何人も気合入れてる友達に出会った…




亜衣は高校からの仲で、あたしとはあまりタイプが違う女の子。




一見大人っぽいけれど騒いで楽しい子だからあたしとはまるでマ逆。




だけど何故か気が合って、今じゃ亜衣がいないと駄目みたい。




「ねぇねぇ、あそこに歩いてる子達って新入生じゃない?!」




行き道で見かける新入生達。




亜衣にとっては全員観察してターゲットを捕まえるのだとか。




そしてその時が来た。




「あっ、あの子達すごい可愛いくない?!話しかけてみようよー」




そう言って亜衣は嬉しそうに十数メートル先前に歩いている男二人組に向かって走って行ってしまった。




亜衣は可愛いのにも関わらず彼氏はいない。




いた時期もあるけど、いつもすぐに別れちゃうらしい…




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