キミと青空の下で
「そ、そうなんだ…」
一気にテンションが下がってしまう。
これじゃぁ愛美に失礼だよね…愛美は少しあたしの気持ちに勘付いてるみたいだし…
「ねぇ…あたしやっぱり帰るよぉ」
隆起くんの耳元で呟く愛美は、困っているようで何だか疑いを持ってしまう。
もしかしたらそんな素振りを見せてるかも知れない。
あたし本当に駄目だよね……
「大丈夫。愛美ちゃんが帰る理由なんてないだろ?」
…隆起くんは鈍感なの?それとも天然?
伝えないと分からないのに…伝える前に心が折れちゃうよぉ。
やっと二人きりになったと思ったのに。
素直に話せると思ったのに…
するとさっきまで降りそうな雨雲から、ポツポツと雫が降ってきた。
やばい、雨降り出した…