キミと青空の下で





次の日。




あたしは久しぶりに再会した亜衣と一緒に学校へ向かった。




「もう風邪大丈夫?」




「大丈夫だよ~、心配かけてごめんね」




何もしらない亜衣…でも"デートが嫌い"発言で隆起くんとあたしが気まずくなっている事は知っている。




この前みたいに早く学校に行って、あの場面を見てしまったら立ち直れないから、少し時間をずらして登校した。




チャイムが鳴ると同時にあたし達は教室に入ると、隆起くんの姿はどこにもなかった。




「飯田くんいないねぇ…」




亜衣はあたしに小声で呟いた。




謝りたいと思ってたけど…来てないんだ。




結局授業が始まってからも隆起くんは現れる事はなくて、昼休憩になってしまった。




「やっぱりもう来ないのかな…」




その時。




あたしの携帯からメールの着信音が鳴った。




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