キミと青空の下で





すると唇に温かいものが触れた。




それは……隆起くんの唇。




わけが分からなくてキスしてる感覚がつかめなくて、思わず目を見開く。




「待って…分かんない…どうして?」




ギュッと抱きしめられるあたしは、頭が真っ白になって固まった。




ただ温かさと優しさが溢れてくるのが分かる。




「あたしの事、嫌いになったんじゃないの…?」




「バカかお前は!!嫌いになる理由なんかねぇよっ!…本当バカ」




バカなのは隆起くんだよ…




どれだけあたしを泣かせたら気が済むの??




「バカぁ…隆起くんのバカ…」




隆起くんはあたしを強く抱きしめて、身体の骨が折れそうな程愛が伝わってきた。




想いが溢れて、ポロポロと止まらない涙…




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