キミと青空の下で





「けどあの時は?愛美にアドレス聞いてたじゃん」




「え、お前見てたの?…あの時は愛美ちゃんに色々聞いてたんだよ」




「聞いてたって?」




「お前の事を。愛美ちゃんの友達にお前をよく知ってる人がいるって言われて、お前の事とかよく知りたくて…けどその友達は男嫌いらしいから愛美ちゃんに協力してもらってたんだよ」




照れくさそうに頭を掻く隆起くん。




「でも…この前の雨の日、あたしを怒鳴ったよね?」




「あれはつい勘違いしてるお前にイラ立ったっつーか…俺もお前に伝えれない事だらけで、困ったら不器用になるんだよ」




だからあたしに保健室行けとか少し荒れた対応だったの??




隆起くんとあたしは…同じ事を想っていて、ただそれがすれ違ってただけなんだ…




「ごめんね…あたしの勘違いから大袈裟になっちゃって」




「お前のせいじゃねーよ!俺が冷たい態度とったからだよ」




ありがとう隆起くん…。




< 93 / 95 >

この作品をシェア

pagetop