スマイル~君との約束~
笑うことも、泣くことも、
私は忘れた。



生きてる意味なんてないんだ。



だけど、私は生きるしかない。



ここで命を絶ったら自分自身から
逃げてるみたいでいや。




それに、お母さんに悪いから・・・。




「はぁ・・・」



そうため息をつきながら角を曲がろうとした
そのとき、




ドン!



「いった~」



「いって~」




誰かとぶつかった。




「あっ!すみません。
大丈夫?」




ぶつかってきた人は転んで座ってる私に
手を差し出してきた。



「・・・だいじょうぶです。」




その手を握らず自分の力で起き上がった。




「祐介くーん?どこいったの!」




遠くでそんな声が聞こえた。





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