サルビアの妄言

俺が初めて朔春と出会ったのは、16歳の時だ。

両親は離婚、母親は体が弱く働けない。
俺は母親の知り合いが営業している喫茶店(夜はバー)で年齢を偽って働かせてもらっていた。

そして、そこで朔春と出会ったのだ。

朔春の優しくて安心する雰囲気が好きで
声が、仕草が、全部好きで

10歳も年上の朔春に恋をした。

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