ライアー …嘘に溢れた日常…




「…はどうなるんですか?」

「全焼だったから…」



少しずつ大人の話し声が聞こえてくる。


どうなる?全焼?


何の話だろう…。



「とりあえず施設行きですかね…。」


「署では預かれないからな…。」



施設?署?


なんのことだか全然わからない。



「ひぃ…、ひぃ…。」


これは…、ふぅの声だ。


「ひぃ!起きてよ!!」


これは…、みぃの声だ…。


なんで2人共そんなに叫んでるの?


「ん…。」


「「ひぃ!」」


私が目を覚ますと、ふぅとみぃの笑顔が見える。



「よかったぁ…。」


「みぃは気にしすぎなんだよ。」


「だって、ひぃにまで何かあったら大変だろ!?ふぅは心配じゃないのかよ!」


「心配じゃねぇ奴がいるかバカ!!」


「バカ呼ばわりするなよ!!」


「ふぅ…、みぃ…。」


「ん?どうした?」


「気分悪い?」


「違う…。」


「じゃあ、どした?」


「…私は。」


「ひぃは?」


「私は…誰?」


「え…?」





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