私たちの道標

ひどい、ひど過ぎる。

お母さんはたくさんの涙を流して泣いていた。

「ごめ、んね…藍……」

お母さんは泣きながら私にそう言った。

私は首を振った。

「ううん。お母さんのせいじゃないんだから」

「でも・・・」

「お母さんのせいじゃないのよ」

にっこりと笑って言った。

そしたらお母さんの顔も笑っていた。





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