私たちの道標
「ねー、部活何に入るの?」

中学校といえば部活だ。

「んー・・・バスケかな?」

櫻君は、バスケ部か。

「私はねー、バドミントン!」

紗希は、バド部入るんだー。

「或君は?」
「俺?」

或君の入りそうな部活って思いつかないんだよね。

「俺は、陸上部」

陸上部・・・?

「奇遇だね。あたしもだよ!」

あたしは断っ然っ、陸上!!って、決めてた。
小学校の時も[足速いねー。中学は、陸上部入れば?]とか、[藍は運動神経いいし、足速いし、体力あるし、陸上とか入りそう]なんて言われてその気になって、中学では入ろうって思った。

「じゃぁ、見学とか一緒に行こうよ!」
「うん!!」

よかったー。いい知り合いがいて!
みんな進めるくせに、あたしが誘っても[練習きつそうだし、やめとくよ]なんて言って入ってくれそうになかったし。

「ぉ・・・」
「じゃぁ、櫻君!一緒に行こ!!」

櫻君が、なにか言いたそうだったのに、紗希がそれをかき消す。

「・・・うっ、うん」
「じゃ、決まりね!」

やっぱり、櫻君は紗希に弱いみたい。
そのあとも、担任の先生の話やクラスのみんなのことを話した。



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