団☆乱ラン
「ごちそうさま。」
両手をきちんと合わせて我が家のナル男爽くんが席を立った。
ホント、まともなのは、爽くんとあたしぐらいなもんかも。
って、勝手に思っているあたしも大丈夫かなぁ……
て、ぼーっと考えていたら、爽くんと目があった。
「檸檬!」
「なあに?爽くん?」
ぎゅううううっ!!
あたしをいきなり、抱きしめて、
「はぁぁーー幸せっ。」
ため息混じりに呟いた。
爽くんの行動にそれまで、黙ってご飯を食べていた隆兄と静くんが
ダンッと箸を置いた。
「「オイッ!!檸檬はお前だけのものじゃねぇッ!!!!」」
─ハモった……。
これもいつもの事。
いつもの須具利家だ。
────☆