団☆乱ラン



「檸檬ちゃん!たくさん食べてちょうだい!」



「そうじゃそうじゃ!!遠慮はいらんよ?」



「……はい。」



あたしの両脇にわざわざ席を移動させてお祖父さんとお祖母さんは今にも“あーん”と言って料理をあたしの口に放り込みそうな勢いで─



…………。



正面に座る静くんは、食べながらこちらを見て又肩を震わせて笑っている。



目が語っている。



“オモシレー!!”って。



…………。



目の前をチラチラ通り過ぎる料理が刺さったフォーク……。



このままいくと“あーん”は避けられそうにないよ…。



背筋を走る冷や汗に“南無三”なんて覚悟した時



「いい加減になさったら如何ですか?おじ上おば上。」




聞き覚えのある声がした。
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