団☆乱ラン

「心外だなぁ…おば上。僕はおば上が思ってる程嫌な男じゃないですよ?」


「ふんっ…どうかしら?」


ギロリッと睨みをきかせたお祖母様。


なのに……


まるで花でも背負ってるみたいな笑顔を返す松宮先生。


………。


ついていけない。


「ほら、檸檬ちゃん?あーん…」


場違いな程のお祖父様の声に振り返ったら、唇に押し付けられたお肉。


「ムグッ!!」


とっさに開いた口にすかさずお肉が入った。


「ほら、やったぞぉ!セバスチャン!ワシが一番じゃ!!」


笑顔満開で手を叩きながら、喜びを現している。

「あなたッ!卑怯ですわっ!!不意打ちを狙うなんてッ!」


「ふんっ!!なんと言われようがワシが一番じゃ!!のう?檸檬ちゃん?」


甘えた声で名前を呼ばれだけど…返事も、ないよね。


「ははは…………。」


笑うしかない。
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