団☆乱ラン
「大体、予想はつく。そのカイラって奴は僕みたいに頭の回転がいいみたいだな?巧いこと甘党の爽を丸め込んだんだろう。頭のあまり良くない爽ならちょろいもんだよな……僕と話が合うのはまあ当たってるかも…そうだな──」
静くんはそう言って、シャンデリア輝く食堂の天井を仰ぎ見ると
「檸檬がそう言うんなら、会ってみてもいいけど?」
あたしに目線を合わせてそう言った。
「……」
もの凄く悪巧み満載な笑顔で──
「いつでもいいからつれておいで。」
なんて………。
「うん…。」
有無を言わせないその声に、とりあえずそう返事をしなければ──しょうがないじゃんッ!!
引きつり笑顔で返事をしながら、心の中で
“ムリムリムリムリムリムリムリムリですからっ!!!!”
絶対そんなのお膳立てしないからねーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!
二ノ宮君の命はあたしが守るんだからっ!!
あっかんべえ!!
心の中で思いっきり毒づいた。