団☆乱ラン
!!!!!!
とにかく、驚いた。
驚いたと言っても目の端に映る離れたところに見える、王朝服の派手な色なんかじゃなくて・・・
殿!!と声を上げたセバスチャンが物凄い焦り様でそこに向かって
瞬間移動したんじゃないかってぐらいの一瞬に、もう一台のリムジンの前でお祖父様の腕を掴んでいたから。
あっと言う間だった。
物凄い速さだった。
実は、隠れエスパー?
超常現象起こせるの?
ぐらいに凄くて・・・だけど
「じじい・・・。」
!!!!!
隣から聞こえた低い声に、体が固まって視線だけをちらりと向けた。
・・・・・・。
どす黒いオーラ。
初見山。
鬼静君。
いつもの静君じゃない静君がそこにいた。