団☆乱ラン


やば過ぎる静君の様子に、ぶわって聞こえるぐらいに体中から汗が吹き出た。


睨み付ける視線の先には、セバスチャンに腕を捕まれたままのお祖父様。


「嫌じゃいやじゃっ!!!!離せ!セバスチャン!!!」


「申し訳ございません。殿からわがままが出た時にはお止めする様にときつく申し付けられておりますので。」


「な、何!?わしは主じゃぞ!!大黒柱じゃぞ!!それにこれはわがままなどではないっ!!かわいい孫に会いに来ただけじゃ!!孫娘に‘あーん‘もしてやっとらんのに、ここまで来ておめおめと引き下がれるものか!!」


わなわな体を震わせて、嫌じゃ嫌じゃとぷるぷる首を振るお祖父様。


「殿。それをわがままと言うのです。」


冷静なセバスチャンの声がした次の瞬間


ふらっ・・。


その場でお祖父様が倒れこんだ。


「え、お祖父ちゃん!?」




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