団☆乱ラン
「静様。」
やってきた静くんに向かっていつもの穏やかな声でそう言うセバスチャン。
鬼静くんなのに鬼静くんなのに・・・。
セバスチャンは本物だ。
本物の大物だ。
「殿、静様がいらっしゃいました。」
「・・・・。」
「殿。」
「・・・・。」
「殿。」
「・・・檸檬ちゃんは?」
「檸檬様は、あちらにおいでです。」
「・・・・。」
「諦めろ、じじい。」
「・・・・。」
「猿芝居なんかしやがって、檸檬はこない。」
「な!?なぜじゃ?わしの迫真の演技のどこに落ち度があったというのじゃ!!!???」