団☆乱ラン


「あのね…」


「「「「なにっ?」」」」


――。


これだ。朝からの腑に落ちない原因。


あたしの声に対する妙な反応。


まるで早押しクイズのようで…。


「ううん。なんでもない…」


気持ち悪い。


言いたい事も、聞きたい事もあるのに……この反応の前じゃ言葉を飲み込むしかないし。


「なんだ?どうしたんだ?お前たち、そんな反応したんじゃ檸檬がびっくりして言いたい事も言えないじゃないか?ほら、檸檬。お父さんにドンと聞いてみなさい!」


任しとけとばかりに父さんがあたしを見つめて、大きくうんうんと頷いた。


「うん。あのね…」


「待った!檸檬!親父に聞くぐらいなら、俺に聞け!知ってる事は全部答えてやるから!」


「り、隆兄…」


「何言ってんのよ?ほんと、スットコドッコイよねあんたって?檸檬、あたしに聞きなさい。この花梨お姉ちゃんがぜ~んぶ答えるから。さ、何から聞きたいの?」
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