団☆乱ラン


ふと、隆兄が顔を上げて人だかりの端っこに立つあたしに気づいて、ニッコリ微笑んだ。


途端!



「いゃあぁぁぁぁ!!」

「ステキィィィィィ!!」

「抱いてぇぇぇぇぇ!!」



「……………。」



いや、あの…そりゃあ…カッコいいよ?


でも、あの………なんか凄く圧倒されてしまう。

「…………。」


おもわず、踵を返して……


「ぎ、牛乳忘れてた!」

わざとらしく呟いて、反対側の牛乳コーナーへ向かった。
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