団☆乱ラン



「鬼ッ!!悪魔ッ!!極道ッ!!」


羽交い締めにされながらも、抵抗しようと母さんに詰め寄る隆兄。


「あんたがあたしの言うコト聞かへんからやで?自分の置かれとる立場わかっとんのか?コラァ?」


ペチペチ…って、隆兄の頬を軽く叩く母さん。






「「「「ひぃぃぃぃぃッ!!」」」」



あたしたちは又震え上がった。




恐い!怖すぎるっ!!


あたしは恐怖のあまり、隆兄を涙目で見上げて言った。



「隆兄…あたしたちを(アルションを)助けて!お願いッ!!」


鼻もすすってみた。


クッスン……って、感じに、可愛く攻めてみた。



背に腹は代えられない。あたしは、二ノ宮くんと隆兄を天秤にかけた。




二ノ宮くん………。














「れ、檸檬……。」


ぽつりと隆兄が呟いた。
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