団☆乱ラン
「わかった。」
隆兄が呟いた。
「「「「えっ?マジ!?」」」」
あたしたちの声に、覚悟を決めたという風にゆっくりと頷いた。
「仕方ないだろ?─檸檬のお願いじゃ……断ったら、男が廃(スタ)る。」
「うん!よく言った!隆くん!そうそう、男が廃っちゃうよ〜!!」
母さんは上機嫌でうんうん頷いている。
「……でも、」
隆兄がぽつりと言った。
「「「!?デモ!?」」」
あたしたちは焦って、思わず声がハモる。
隆兄の次の言葉を息を詰めて待つ──
「条件がある。」
「「「「条件?」」」」
隆兄は大きく頷くと、あたしを見た。
?─ナニ?
「檸檬も一緒に…でないと行かないし、見合いは全部断る!」
な、なななななななぬぅーーーーーーッ!!?
鬼の目がキランと光って、あたしを捉えた。
「ひぃぃぃぃぃぃッ!!」
あたしは
ゴクリと生唾を飲み込んだ……。