Short Lovers
タンタンタンタン
つい階段を早足で上り下りしちゃうのは俺の癖。
憂花はちょこまかしくて、いつもどっかに消えるから。
階段って、
なんか気持ちが逸る。
「あ、あの……!」
高等部の制服を着た、いかにもな清純キャラの女に突然制服を軽くつかまれて、階段から後ろに落ちそうになった俺は手摺りを掴んだ。
「「あ」」
ら、女の手と被さった。
「ごめん!……なさい」
慌てて手を上げると、恥ずかしそうに俯く女。
…早く憂花んとこ行かないと。
「…ちょっといいですか?」
「え?」