Short Lovers





連れて来られたのは、人気のない校舎裏。

そろそろ本気で薄暗い。
校舎の影が余計不気味。


「あの…なんすか?」


「わたし、あの…
 三年の浦山っていいます」


「はぁ…」


いきなり自己紹介し始めた浦山さんは、いきなり俺の両手をつつんだ。


「?!υ」


びっくりして肩を上げた俺に、くすっと微笑んで、浦山さんは俺に一歩近づいた。



「泰介くん!わたしの、
 彼氏になって下さい!」


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