Short Lovers
「うるせーなぁ」
まただ。冷たい視線。
「‥‥だって‥やだもん」
泰介の冷たい視線、
わたしは大嫌い。苦手。
ズキズキして上手く話せなくなるし、呼吸が苦しくなる。
「いーからっ、頼むって」
「いやだってば‥‥!」
突然腕をつかまれて、びっくりしたわたしは、自分より大きい泰介の手を振り払った。
その目と違って、すごくあったかかった泰介の手。
なんだかちょっと
ほっとするわたし。
「‥‥わかった」
「…おー、さんきゅ」
気まずい空気。