Short Lovers
それで、その、タイスケ君にわたしの『偽彼氏』をしてもらうって話。
タイスケ君なら美形だし、
『あんな彼氏がいるなら俺なんか……』
みたいに諦めてくれるハズ!
……らしい。
《季節はもう冬で、三年のわたしはもうすぐ卒業。
向こうにも、
そんなに長く迷惑はかけないしわたしの外キャラでいけば
オッケーしてくれるかも?》
―――っていう。
「ていうか、なんでわざわざ
そんなことしなきゃ…」
「だって!
もう告白されるのとか
うんざりでしょ?」
「うんざりっていうか…
でも……ぅん……」
そして。
わたしはタイスケ君に
お願いしに行くことにした。