Short Lovers
「知ってます‥‥っ、
綺麗でモテモテで
性格もよくて
鈴みたいに話す
タイスケの彼女だ、って」
え……。
鈴みたいに話す?
性格もよくて?
わたしが?
そんなこと、初めて言われた…
いや、二度めかな。
タイスケ君とユカちゃんだけ。
やっぱり、似てるよ。
声がでないわたしに、ユカちゃんは、震える声で話し続ける。
「確かにわたし、
タイスケに
最近嫌われるようなこと
しちゃったかもしれない」
そう言うと、ユカちゃんの目はじわじわ潤んできて、大きな雫がボロボロ溢れ始めた。
「冷たい目でみられるしっ
タイスケは
わたしの知らない人
みたいだし‥‥!」
嗚咽まじりに紡がれる言葉に、わたしはいつの間にか聴き入っていた。
そして勝手にほっぺたが緩む。