Short Lovers


これは、あれかな。

俗に言う、


『好きな人の好きなものは
 わたしの好きなもの』


的なものなのかな。


どこか隙間風の吹くこの胸は、きっとタイスケ君が離れてくようで寂しいからだと思う。




「タイスケ‥‥いつから?」



実はね、ユカちゃん。



「顔くしゃくしゃだし」

「始めからだよーっ♪」



さりげなく話題をそらそうとするから、わたしがぶっちゃけてやった。


ヘタレるな、男子よ。


するとユカちゃんは、また泣き出して。

タイスケ君はそんなユカちゃんを愛おしそうにみつめてる。



いいなぁ、と、思った。
素直に、羨ましく思った。


『すき』って、やっぱり
素敵な言葉だよね。


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