Short Lovers


さて、と。


そろそろお邪魔虫かな、と察したわたしは、タイスケ君がユカちゃんを抱きしめたのを見ると、タイスケ君の背中を思いっきりつねってUターンした。


無反応が寂しかったけど、あれでこそ男だ。

うん。よしとする。







タンタンタン


何だか今更気がついたけど、1時間目はとっくに始まっているみたいで。

静かな校舎内。



サボりなんてこの3年間一度もしたことなかったけど、今は授業にでる気分じゃない。


難しいことは、考えたくない気分になんだよね、うん。


そもそも、今気がついたけど、きっとわたしが堅すぎたんだ。

高校生ともあろうものが、三年間一度もサボり経験ナシなんてありえない!


もっと崩していこう、そう思った。





……とりあえず、

保健室にむく足。


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