Short Lovers
さて、と。
そろそろお邪魔虫かな、と察したわたしは、タイスケ君がユカちゃんを抱きしめたのを見ると、タイスケ君の背中を思いっきりつねってUターンした。
無反応が寂しかったけど、あれでこそ男だ。
うん。よしとする。
◆
タンタンタン
何だか今更気がついたけど、1時間目はとっくに始まっているみたいで。
静かな校舎内。
サボりなんてこの3年間一度もしたことなかったけど、今は授業にでる気分じゃない。
難しいことは、考えたくない気分になんだよね、うん。
そもそも、今気がついたけど、きっとわたしが堅すぎたんだ。
高校生ともあろうものが、三年間一度もサボり経験ナシなんてありえない!
もっと崩していこう、そう思った。
……とりあえず、
保健室にむく足。