Short Lovers
驚いた顔をした津賀君も、思いのほかすんなり表情を戻した。
……素直にものが言えるって、すごく胸がすっとする。
わたしはタイスケ君に、心の中でお礼を言った。
何度も、何度も。
「以外」
ベッドに座っていたわたしに近づいて、隣にドサッと腰を下ろした津賀君。
「……だめ?」
チラッと盗み見すると、津賀君はクスクス笑ってた。
「なっ!」
「ごめんごめん」
しまいにはお腹を抱えて笑い出してしまった。
わたしは徐々に、自分の顔に熱が灯るのを感じる。
「ヒドイ!笑うなんて!」
「や、うん
……やっと、
素だしたなと思って」
へ?
『やっと』?
キョトンとするわたしに、津賀君は笑顔でいう。
「ずっと、浦山は完璧すぎて
造りものみたいだと
思ってたんだ、俺は」