Short Lovers

それって……。

わたしがタイスケ君に、最初に思ったことと一緒だ。



「でも、自然と気付いたら
　浦山のこと目で追ってた

　そしたらさ、なんか
　すげーすきになってた」



ははっ、と笑ってあっさりいう津賀君に、わたしは怪訝な顔をした。

だって、すきって、



「…わたしのどこがすき？」



なんだか我ながら、嫉妬深いカノジョみたいなことを言ったな、と思って後悔する。


だけど、
なんだか素直でいたくて。



「清純な見た目？」

「違うよ」

「津賀君はわたしの
　何を知ってるの？」



子供みたいに、ただ疑問に思ったことをわるぎなくぶつけるわたしに、津賀君は困ったそぶり一つせずにポンポン答えをくれた。



「まだ、そんなに
　詳しくは知らないんだけど」


少し照れたように、津賀君は、後頭を軽くかいた。