Short Lovers
◆◆◆
わたしは、まだ。
津賀君のことを
津賀君がわたしを想うのと
同じように
『すき』
にはなれない。
だけど
きっと
なるだろう。
わたしは
少しずつ 少しずつ
津賀君に惹かれてく。
わたしも
王子様と幸せになれる
幸せなお姫様に
可愛いお姫様になれる日が
いつか、くる気がして。
わたしのそんな
幼い夢を
叶えてくれるのは
タイスケ君じゃなくて
元彼でもなくて
他の誰でもない、
津賀君なんだと思う。
―――◆fin