Short Lovers
「うん、聞くよ?」
「話してみんさい」
こういう所で軽くウケを狙うのがナオミだけど、ユカはそれに珍しくクスリともしない。
「あのね
タイスケとのことなの…。
やっぱり年の差って
いうのもあるって
わかるんだけどね、
離れてるのが寂しいし
タイスケが普段クラスで
どんなことしてるのかとか
なんていうか……
気になっちゃうの。
ちょっとのことで、
不安になったり嫉妬したり
どんどんタイスケに
嫌われてくんじゃないかな
って気がして……」
ポツリ、ポツリと打ち明けられたユカの内心に、わたしの気持ちがリンクする。
だんだん俯きがちになっていって、最後は涙声になって震え出したユカは本当に可愛くて
不謹慎だけど、携帯で動画をとって、タイスケくんに見せたくなってしまう。
そしたら彼も、恐らくイチコロだと思うから。