Short Lovers


「たっ、たいすけく…」
「え……!?」


赤くなる2人、
青くなるわたし、
不機嫌になる泰介。


「泰介!υ」

「弁当」


スッと差し出された手に、わたしは急いでカバンからお弁当をひっぱりだした。

そういえば、もうお昼だ。



泰介はわたしからお弁当を受け取ると、無言で中等部の方に戻っていった。

その背中越しにもわかるくらいに、泰介は怒っていた。


「‥‥‥」


2人は間近で見た生泰介に興奮して感動していた。
暗いのはわたしだけみたい。

< 9 / 99 >

この作品をシェア

pagetop