Short Lovers
酷いヒガミ精神だ。
そしてこーゆーことを考えてると、腐った根性の自分すら嫌いになるから、あまり普段考えないようにしているんだけど。
「でも、ほんと羨ましい!」
ユカと藍原が、付き合いだしたことで。
あたしはこうして
余計な物思いにふけるハメになっている。
「だってユカ!
幼なじみから恋愛関係って
そんな漫画みたいな話
今時あるんだね!」
しかも相手はタイスケ君!
そう言ってまるで自分のことみたいに頬を染めるユリ。
なんだか厭味にとれなくもないその発言は、きっとユリのことだから、単純に羨ましがっているだけどわかるけど。
幸せそうににやけるユカを見てこんな風な考えでユリの台詞を受け止めたのは、歪んだ考えのあたしだけなんじゃないかと気づく。