月と太陽の事件簿10/争いの樹の下で
4人と1人
「僕に捜査しろと?」
達郎はできるわけないと首を振った。
「犯人を見つけろと言ってるわけじゃない」
秀昭はなだめるように言った。
「事件発生当時の状況が少しでも分かればいいんだ」
それがわかるだけでも捜査は進展する。
「頼む達郎。この通り」
秀昭はテーブルに手をついて頭を下げた。
「…まぁやってみるよ」
達郎が不承不承といった感じでうなずくと、秀昭は喜色満面の笑みを浮かべた。
「いや本当すまん。できる範囲でかまわないからな?」
頼んでおいて何を言ってるんだかと思ったが、達郎は顔や口には出さなかった。
「けど兄さん、大丈夫なの?」
弟とはいえ一般人、しかも未成年者を捜査に介入させようと言うのだ。
「父さんが聞いたらなんて言うか…」
「あ、それなら大丈夫」
秀昭は左手を振った。
「父さんにはもう話を通してある」
「本当!?」
「もちろんオフレコだ」
「当たり前だろ!」
達郎はできるわけないと首を振った。
「犯人を見つけろと言ってるわけじゃない」
秀昭はなだめるように言った。
「事件発生当時の状況が少しでも分かればいいんだ」
それがわかるだけでも捜査は進展する。
「頼む達郎。この通り」
秀昭はテーブルに手をついて頭を下げた。
「…まぁやってみるよ」
達郎が不承不承といった感じでうなずくと、秀昭は喜色満面の笑みを浮かべた。
「いや本当すまん。できる範囲でかまわないからな?」
頼んでおいて何を言ってるんだかと思ったが、達郎は顔や口には出さなかった。
「けど兄さん、大丈夫なの?」
弟とはいえ一般人、しかも未成年者を捜査に介入させようと言うのだ。
「父さんが聞いたらなんて言うか…」
「あ、それなら大丈夫」
秀昭は左手を振った。
「父さんにはもう話を通してある」
「本当!?」
「もちろんオフレコだ」
「当たり前だろ!」