月と太陽の事件簿10/争いの樹の下で
「それがえらい的確だって、父さん驚いてた」
「…父さん聞き流してるかと思ってたよ」
父は家だと仕事の話は一切しない。
「家庭には仕事を持ち込まない人だからな」
「だから僕は父さんが仕事の話をしやすいように…」
達郎なりに気を使って、自ら推理を披露していたのだった。
「父さんが出張から戻るの今日だろ?事件のこと話してやれよ」
「それは…」
何か言いかけて、達郎は思った。
父の反応は確かに気になる。
「それに兄さんも彼女のことを話さなきゃいけないしね」
「それはまぁ…なんだ」
秀昭は咳払いした。
「しかしあれだな達郎。お前、父さんに刑事になれって言われるかもな」
「僕が?」
「事件解決させたんだ、言ってもおかしくないだろう?」
「そりゃそうだけど…」
「…父さん聞き流してるかと思ってたよ」
父は家だと仕事の話は一切しない。
「家庭には仕事を持ち込まない人だからな」
「だから僕は父さんが仕事の話をしやすいように…」
達郎なりに気を使って、自ら推理を披露していたのだった。
「父さんが出張から戻るの今日だろ?事件のこと話してやれよ」
「それは…」
何か言いかけて、達郎は思った。
父の反応は確かに気になる。
「それに兄さんも彼女のことを話さなきゃいけないしね」
「それはまぁ…なんだ」
秀昭は咳払いした。
「しかしあれだな達郎。お前、父さんに刑事になれって言われるかもな」
「僕が?」
「事件解決させたんだ、言ってもおかしくないだろう?」
「そりゃそうだけど…」