給食と弁当
『……てか相変わらずよね。』


『ふへ?』


『その偏食振り。


体壊すよ。』


『ふぁひほぉふぅ……。』


バン!!


『口の中を綺麗にしてから食べてよね!!』


とあいつの背中を叩くあたし。


『ゴホゴホ!!!


……大丈夫って言ったんだよ。』


『どこが?』


絶対大丈夫な気がしないんだけど。


『だってさ……。』


そう止めるとあいつはリンゴを食べてるあたしに近づき、









ムシャ


リンゴを通じて、あたしにキスをした。



突然の出来事にうまく収集がつかないあたし。


それにリンゴがまだ口にあるからうまく喋れないし。


慌ててゴックンとリンゴを飲み込もうとした時、


『………こうやって二人で分ければいいだろ?』


と不適そうな笑みで答えた。



………ああ。


せっかく文句、言ってやろうかと思ったのに。


『しょうがない。


学食のパン奢ってくれたら許す。』


『は?』


『ほらほら!!』


と指先に力を入れてアイツの手を掴むあたし。









…………やっぱ明日からは学食がいいな。


だって苦手な物だって、



二人なら分け合える、


最初みたいに、ね?


finish
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