給食と弁当
『………はぁ。』


ついてない。


何もかもついてなかった。


あいつが転校してきてから1週間。

特に事件も起こらず、ただ平和に小4と言う年を送っていた。


そして、


(……ケガしちゃったし。)


休み時間中にバスケをした結果、あえなく突き指してしまったのだ。


当然、その場にはおれずただ教室に入るしか選択肢がなくなっていた。


(教室には誰もいないだろうな……。)


大体、みんな一緒に遊ぶからね。

そんな少しの絶望視にため息をつきながらも、あたしは教室のドアをあけた。

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