給食と弁当
ガラガラガラ!!


『いい加減にしなさい!!』


バン!!


ビクッ!!

………どーやら、説教中だったらしい。

(またまたついてない。)


『そんな事を言うなら、食べきるまで帰らせません!!』


と先生は怒鳴るとドアを乱暴に開け、カツカツとヒールを鳴らしながらどこかに消えていった。


(……終わった。)


そう安堵して、あたしはガラガラガラと扉を開けた。


『………あれ?』


目の前には、予想もしない人物が立っていた。


それがあいつ。


小4にしては、背がだいぶ高い奴だった。


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